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私は通告にしたがいまして篠田市長に順次質問をいたします。
まず最初の質問は、不況対策緊急支援事業「住宅リフォーム助成制度」の創設についてお伺いします。地域経済の活性化を図るという趣旨から、今年の6月議会一般質問で取りあげ、その実現を求めたところであります。その際、菅原開発建築部長から「市での制度化については、助成対象者の妥当性、業界に対するバランス、その効果などの検証も必要なことから総合的に検証する。」との答弁をいただきました。その後、半年を経過した今日、新年度予算編成の中に是非反映していただきたいと考え、再度取り上げさせていただきました。
今回この問題を取り上げるにあたって、私ども共産党市議団は京都府の京田辺市に調査に行ってまいりました。
京田辺市では「不況対策は、これまで国・県段階の施策でやってきた。しかしこれからは、地方分権が一層求められるので、市も独自策を検討することが要請されている」との考えのもと、平成14年度から一般市民向けの住宅リフォーム助成制度がスタートしました。京田辺市の取り組を紹介します。
制度の内容は
| 1) |
対象工事経費が30万円(消費税別)以上で、市内施行業者を対象として住宅の修繕、補修(一部増築を含む)のための工事、かべがみ壁紙の張替え、外壁の塗り替え等住宅の模様替えのための工事、住宅に附属する自家用駐車場の設置、修繕又は補修のための工事、住宅の敷地内におけるフェンスの設置等、防犯機能の維持強化のための工事 |
| 2) |
対象住宅には申請者が自己の居住用として市内に所有する住宅やマンションなど、集合住宅は専有部分のみ、店舗・事務所との併用住宅は居住部分のみが対象 |
| 3) |
対象者は市内に住民登録または外国人登録を有し、市内に継続して1年以上居住している方 |
| 4) |
助成金額は対象工事の10%で最高10万円とするものです。 |
平成14年9月から今年7月末までの実績は、工事件数291件 助成総額2千558万5千円であり、住宅リフォーム全体の工事費総額は5億6,810万5千円となったそうであります。一件当りの平均工事費は195万2,251円だったそうでありますが、助成総額と工事費総額の比率は22.2%となり、この助成制度によって22倍の経済効果をあげました。
また、経済波及効果の面では、この助成制度を利用した利用者アンケート調査結果では、助成制度の工事以外にこの機会に、お風呂、洗面所の改修、台所、トイレ、下水道の切り替えや、エアコン・電子レンジ・車・家具・カーテン等購入した利用者は全体の40%おられたそうであります。
地元の建築業者を初め、家電、家具屋さんなどへの波及効果が見られ、実際に利用された市民はもとより、仕事がなくて困っていた地元中小零細業者からも喜ばれているとお話を聞くことができました。
京田辺市のように人口5万人の小さな自治体でも、年間1千万円の事業費で20倍以上の大きな経済効果をあげ、不況で悩んでいる地元業界への支援策として有効な施策であるということが実感できました。
全国的な調査でも金沢市のように、中心市街地に定住人口を増やす目的で一件当り百万円以上で2分の1という制度や、埼玉県きたもと北本市の耐震併用で30万円の助成制度を含め、現在48の自治体が経済活性化対策、あるいは不況緊急対策を目的として、住宅リフォーム助成制度がこの3〜4年の間に急速に広がっています。
さて、不況対策緊急支援住宅リフォーム助成事業は、新潟市では、住宅政策という面から建築指導課が窓口ということもあって不況対策、経済活性化という視点からの検討、調査は限界もあると指摘しておきたいと思います。導入された自治体の中には、建築組合、商工会、建築関連の職人さんたちの要求があって、その意見を取入れた所も多くありましたが、中には市長の政治判断、トップダウンで取り入れたところも一定数ありました。
市役所改革を標榜する篠田市長の言う改革を、不況対策の面でも国・県の問題だとする従来の姿勢ではなく、市独自に政策を転回できる課題でありますので、是非新年度から実施されることを強く要望し、質問します。
質問のその1は、市独自の不況対策についての基本的なお考えをお伺いします。
その2は、建築指導課が実施されました、住宅リフォーム助成制度の調査、検討結果についてお伺いします。
| ア |
助成率 |
| イ |
助成上限額 |
| ウ |
一件当たりの工事金額 |
| エ |
助成額と工事費の比率はどのような結果であったかどうか、そして不況対策としての経済的な効果はどのようなものなのか。 |
その3は、新年度から「制度化」して地元建築関連業者へ受注機会を広げ支援対策を盛り込むという提案について市長のご決意をお伺いします。
第2の質問は、財政見通しと平成16年度の予算編成についてであります。
最初にその1として本年度の財政見通しについてお伺いします。
日本共産党市議団は平成15年度新潟市予算について
| 1つ: |
新潟駅連続立体周辺整備事業、空港3千メートル計画、土砂処分場など大型開発の推進と12市町村の合併と保健、医療、福祉の最先端都市が財政的に両立するのかどうか。 |
| 2つ: |
国の医療、介護、年金、雇用保険など4兆4千億円もの痛みを押し付けられているなかで、市民の暮らしを守る自治体本来の役割が発揮されているかどうか。 |
| 3つ: |
失業、リストラなどの困難をかかえている市民に温かい支援策がとられているかどうか。 |
ということを指摘してきたところであります。その後の情勢は、景気は依然として落ち込み政府の経済見通しは、持ち直しつつあるとしていますが、それは大都市圏でありまして、地方を取り巻く情勢は依然として極めて厳しい情勢であります。こうした背景は本市行財政運営に重大な影響を受けざるを得ません。本年度の決算見込みについてお伺いします。
| ア |
歳入面では市税、地方交付税、市債について。 |
| イ |
歳出面では、建設事業費その財源内訳について一般・特別会計、補助、単独、特定、一般財源それぞれお伺いします。 |
| ウ |
そして総体として今年度の収支の見通しについて。 |
| エ |
さらに主要3基金の現状についてお伺いします。 |
| オ |
次に本年度取り組みました「財政改革」の効果について主な事業と効果額についてお伺いします。 |
その2は、来年度の予算編成についてお伺いします。
政府は来年度予算編成の「基本方針」を決めました。それによりますと、地方財政のいわゆる「三位一体改革」で、各省庁が示した国庫補助負担金の一兆円削減、地方交付税削減が打ち出されました。一兆円の削減の大半を占めるのは生活保護費負担金や児童扶養手当給付の補助率引き下げ、義務教育費国庫負担金の退職・児童手当の削減などであります。
国民の権利として国が保障すべき福祉や教育の切り捨てをあからさまに打ち出すものです。小泉首相は一口に「補助金」と表現して、すべて国から自治体へのひも付きであるかのような印象を与えようとしています。ところが実際には法令で国に支出が義務付けられている「負担金」が86%を占めています。しかも、国庫補助負担金の中身は約8割が福祉と教育関係であります。今回の各省庁の補助金削減案は「三位一体改革」が、かけがえのない住民サービスをないがしろにするやり方にほかならないことを具体的に示しています。
小泉首相が地方への税源移譲を明言したことを、地方財源の確保を求める立場から評価する自治体関係者もいます。しかし小泉内閣がやろうとしている税源移譲は、まず国庫補助負担金を廃止・縮減して、継続する事業の税源移譲も「徹底的に効率化」して圧縮するというものであります。現に今回、補助金を一兆円削減するのに対して、政府が検討している税源移譲の規模は5千億円程度だとされています。さらに、地方の税収不足を補う地方交付税の削減をセットにするというのです。これを地方の切り捨てと言わずしてなんと言うのでしょうか。このことが実施されますと、市民生活はもとより本市の財政への影響は極めて大きなものがあります。
以上の点を踏まえた上で来年度の予算編成は厳しい状況であることを指摘しながら以下、幾つかの点でお伺いします。
| ア |
そこで「三位一体の改革」について反対の意見を国に示すことが必要ではないでしょうか。また、税源移譲は確実に保障されてくるのかどうか。そして国庫補助負担金削減の影響について想定される事業と金額についてお伺いします。 |
| イ |
来年度の予算編成の基本方針について。 |
| ウ |
次に財源確保の見通しについて。市税について国も税収の落ち込みを予想しておりますが新潟市ではどうでしょうか。対前年度比ではどのようになるのでしょうか。地方交付税確保の見込みについて、前年度並みか、上まわることはできるのでしょうか。地方債についても今後の見通しについてもお伺いします。 |
| エ |
次に来年度実施する「財政改革」の事業名と金額についてお伺いします。 |
| オ |
最後に来年度実施が予定されています補助金制度の改革による事業と金額についてお伺いします。 |
第3の質問は、国民健康保険事業についてであります。
新潟市の国保(平成14年度実績版)によりますと、国民健康保険加入者の総数は167,834人 新潟市の総人口の32.58%
が加入しています。そして、加入世帯では9万303世帯となり新潟市の総世帯数の44.94%達しました。
過去5年間の国保加入被保険者数は、毎年平均で5千890人 世帯数で4千544世帯が増え続けています。全国的には平成14年度末には、失業者の増大もあって国保加入者数は5千万人を超えたと報道されています。増加の中心は60歳以上の高齢者ですが、平成10年以降若年者の増加も目立ちます。景気の悪化による中小企業の倒産やリストラによる失業者の増加が背景にあります。また本来政管保険などに加入しなければならない中小企業で、政管保険を脱退して従業員に国保加入を押し付けているところも増えていると思われます。
加入者の状態は総所得ゼロの世帯が28.72% 2百万円以下の世帯が77.05%を占め平成8年比較で2.68ポイント増加しています。また加入者の年齢構成では、70歳以上が31.67%とほぼ3分の1強を占め、60歳以上で56%を占めるまでになりました。まさに高齢者の保険制度でもあるのです。
加入者の数でも、その構成からも新潟市最大の公的医療保険であり、国民皆保険制度を支える大黒柱の制度が国民健康保険であります。
国民健康保険制度は1959年(昭和34年)4月に施行され、憲法25条の精神を受け、国保法第1条には「この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする」と規定しており、第4条では「国は、国民健康保険事業の運営が健全に行なわれるようにつとめなければならない」としています。
医療保険制度の中で唯一、社会保障としての位置づけが明記されているのです。社会保障として、医療を国民すべてに公的に保障する制度、それが国民健康保険であります。そしてこの国保の誕生によって国民皆保険制度化が確立されたのであります。国が責任を持つ社会保障制度として出発したのであります。
ところが、1980年代以来「医療に国のお金は出さない」とする政府の政策がすすめられ84年まで医療費の45%の補助金が出されていたのが、平均で38.5%に削減されました。この国庫負担の削減が各地で保険料の引き上げにつながりました。引き上げられた保険料のために、保険料の収納率が軒並みに低下し、滞納者が増加しました。その是正と称して、政府は87年に国保法を改悪し滞納者から保険証の取り上げを合理化、そして2000年介護保険料の上乗せで一層の滞納者の増加を予想した政府がこの保険証の取り上げを、それまで自治体の裁量にまかせていたものから自治体の「義務」規定に改悪したのです。
国保では、被保険者が医療を受けることは権利(国保法第2条・第36条)として保障されています、この権利を奪うのが保険証の取り上げであります。厚生労働省の調査では、2002年6月1日現在、短期保険証は77万7964世帯、資格証明書は22万7152世帯に発行されており、およそ100万世帯が制裁処置を受けていることになります。
本市におきましても、本年12月1日現在短期保険者証4千168世帯、資格証明書883世帯に発行されており、国保加入世帯全体の5.6%の5千51世帯が制裁処置を受けています。現在、制裁処置を受けている人や保険料滞納している人の中に病気通院している市民もおられます。また病気であっても、お金の用意ができないため、治療を見合わせている市民もおられると医療関係者から聞いております。
埼玉県では1998年に「資格証明書の発行は行なわない」との姿勢を明らかにした経過もあり、現在「悪質滞納者」の認定を厳しくして資格証明書の発行を回避する努力をしていると伺っています。
国保料を滞納する人が増えている原因は払いきれないほど高い保険料にあります。国保加入者のおよそ半分は不況や高齢化による無職者・年金生活者であります。そして保険料の法定軽減されている世帯は全世帯の40%近くを占め37.9%になっていることを市長はご存知でしょうか。
厚生労働省の「平準化政策」によって無収入・低所得者も所得に関係のない「人頭割」の保険料が賦課されて、これらの層の人たちに大変過酷な負担が課せられています。誰もが安心して医療が受けられる温かい血の通う市政であって欲しいと願っています。そうした市民の声に耳を傾けていただき、国民健康保険事業に反映していただきたいという点から幾つかの点でお伺いします。
その1は、保険料賦課の見直しを抜本的に見直して保険料の引き下げを図るという点であります。
その2は、平成8年度に「平準化」された際の激変緩和処置を見直して、一定のルールを定めて一般会計からの繰入額を大幅に増額して保険料の引き下げを図るという点であります。
その3は、保健事業の拡充という点から基本健康診査及び各種検診の助成額2分の1を3分の2に拡大することによって、加入者の疾病予防を推進すべきと考えています。ここ最近健診件数が徐々に増加していますが、市民の健康への関心も高くなっていると伺っていますので多くの加入者が健診を受けることができれば医療費の削減効果にもつながるのではないでしょうか。助成額の増額を是非図っていただきたいと要望しお伺いします。
その4は、個人別被保険者証の発行を新年度から実施できるようにしていただきたいのであります。かって私もそうでありましたように、私1人の国保加入であっても世帯加入のため加入していない世帯主の夫の名義となっていた擬制世帯の問題や、家族1人1人の保険証は時代の要請でもあります。個人別保険証については、国保運営協議会でも要望、意見がよせられていましたので早急に実施に移していただきたいと思います。
その5は、短期保険証・資格証明書発行を見直して廃止すべきであります。
社会保障の立場から、こうした制裁処置はただちに中止していただくことを求めます。
第4の質問は、老人医療の受領委任払い制度の実施についてであります。
昨年10月から老人医療制度が改悪されお年寄の医療費の負担が重くなりました。70歳以上の窓口負担の軽減について受領委任払い制度の拡大適用について共産党市議団の渡辺有子議員が昨年9月議会で取り上げた結果、前期高齢者74歳迄の方々は受領委任払い制度が導入されたところであります。しかしながら後期高齢者、すなわち75歳以上の方々は、その対象になっていません。医療制度のあい次ぐ改悪でお年寄りにとっては深刻な問題であります。年齢によって、国保に加入させられたり、また年齢によって、受領委任払い制度が受けられない差別は一刻も改善していかなければなりません。
早急に導入できるように求めます。以上で私の一般質問を終わります。
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